仕事で作ったことのないメニューを作ってみたいけど、何を作れば良いかわからないな。おすすめのレシピ本を知りたいな。
見習い料理人をしていると、勤務先の飲食店で提供するメニューのレシピを覚えることができますが、メニュー以外の料理を作る機会が少ないです。
もともと料理が好きでレパートリーが多ければ、これまでの経験を活かした料理をたくさん作ることができます。しかし、未経験から就職した見習い料理人だと何から作って学べばいいのか知りません。
僕も見習い料理人の頃に、何を作れば良いかわからずに困った経験があります。そこでこの記事では、見習い料理人におすすめのレシピ本を5冊紹介します。
レシピ本に掲載されている料理を作ってみると、職場では身につかないスキルが磨けます。
見習い料理人におすすめのレシピ本
見習い料理人におすすめのレシピ本は、上記の5冊です。
実際に僕が見習い時代に購入して参考にした本ばかりなので、ぜひチェックしてください。
おすすめレシピ本「100年レシピ」
- 日本料理店「賛否両論」の店主 笠原将弘の著書。
- 見習い料理人で抑えておきたい基本が身に付く。
- 家庭で食べたい基本の料理50品を収録。
人気料理人である笠原将弘氏が、「100年たっても使える、家庭料理の本」として出版したレシピ本です。
4章構成になっており、「大きいおかず」「小さいおかず」「汁もの」「ご飯・丼・麺」をそれぞれ学ぶことができます。家庭料理向けですが、見習い料理人のうちに覚えておきたいレシピばかりです。
レシピ通りに料理をすると、確かな基本技術を身につけられます。
また、季節ごとのレシピを掲載した続編「100年レシピ その2」も発売されており人気です。
おすすめレシピ本「割合で覚える和の基本」
- 和食の基本である調味料の割合を覚えられる。
- 調味料の選び方や割合の解説付きで納得できる。
- 見習い料理人1年目で覚えておきたい内容。
どの料理にも欠かせない調味料を割合で覚えることができるレシピ本です。
割合を覚えることで、料理の量が増えても安定した味付けができます。
本書では簡単なレシピも紹介されており、調味料の割合を解説もついています。割合をしっかりと理解することで、別の料理にも応用ができます。
見習い料理人のうちに割合を覚えることで、今後の料理人としての人生に役立つこと間違いありません。「割合で覚える野菜の基本」も出版されています。
おすすめレシピ本「本当においしく作れる洋食」
- 家庭で作れる洋食88レシピを紹介。
- 調理工程を写真付きで解説付き。
- シェフからの補足情報も実用的。
日本人に愛される洋食を作るうえでの基本を丁寧に解説しているレシピ本です。
レシピごとに写真と解説が掲載されています。視覚的にわかりやすいので、見習い料理人でも安心です。
プロの料理人が教える裏ワザも紹介しているので、長く使える知識にもなります。
僕は和食料理人として働いていたため、洋食はまったく作る機会がなかったので、この本で学べることは貴重でした。
また、「本当においしく作れる和食」と「本当においしく作れる肉料理」も出版されており人気です。
おすすめレシピ本「完全理解 日本料理の基礎技術」
- 日本料理の基礎がすべて詰まった本。
- カラー写真が多く、プロを目指すなら持っておくべき。
- 日本料理の部署ごとの仕事と技術が掲載されている。
日本料理の見習いから一人前の料理人まで参考になる技術書。
見習い料理人としての心構えや包丁の使い方、基本の料理工程を、カラー写真を見ながら学べます。この1冊を理解する頃には、一人前の料理人になっているでしょう。
本格的な内容が掲載されているため、主婦や家庭用には向いていませんが、プロを目指す見習い料理人にはおすすめです。
ちなみに、僕が見習い料理人の頃にはじめて購入した料理本で、値段は高めですがとても参考になりました。
おすすめレシピ本「知ってるだけで一生得する料理の裏ワザ・基本ワザ大全」
- ずっと使える料理のコツがわかる。
- 見習い時代に抑えておきたい食材の見分け方がわかる。
- 料理人として一目置かれる雑学が豊富に学べる。
和食・洋食・中華どのジャンルにも活かせるコツと裏技がわかります。
プロの料理人なら知らないと恥ずかしいことから、現場の料理人でも知らない情報も豊富です。見習い料理人のころに知っておくと一目置かれます。
文字が多めの本ですが、内容が面白くてストレスを感じません。読書に慣れていない人でも読みやすいです。
細かい項目ごとに区切られています。スキマ時間や寝る前の数分など、あらゆるシーンで活用できる1冊です。
見習い料理人にレシピ本がおすすめな理由
- 仕事で作らないレシピを学べる。
- 料理や食材についての知識が増える。
- 後輩への仕事の教え方が上手くなる。
見習い料理人にレシピ本をおすすめする理由は上記の3つです。
それぞれを詳しく解説します。
レシピ本がおすすめの理由① レシピを学べる
見習い料理人にレシピ本をおすすめする理由は、仕事で作らないレシピを学べるからです。
料理が好きでも、勤務先のメニュー以外の料理を作る機会はほとんどありません。
勤務先のメニューだけで満足できるなら問題ないでしょう。しかし料理人である以上は、より多くの料理を作る経験は重要です。
レシピ本を活用することで、料理のレパートリーを増やすことができます。
レシピ本がおすすめの理由② 料理や食材の知識が増える
見習い料理人はレシピ本を活用することで、料理や食材の知識が増えます。
ほとんどのレシピ本には、料理や食材ごとの細かな解説がついているからです。
プロの料理人や料理研究家が出版することが多いので、詳しく解説されているのは学びになります。
現場で働いている料理人でも、すべてを知っているわけではないので、積極的に学び続けることは必要です。
レシピ本がおすすめの理由③ 仕事の教え方が上手くなる
見習い料理人がレシピ本を活用すると、後輩たちへの仕事の教え方が上手くなります。
レシピ本には調理工程がわかりやすく掲載されています。論理的に理解しやすい構成から学んでいるので、他人に伝えるときも同じような表現ができます。
教えるのが下手な料理人は感覚だけで仕事をしています。自分ではできることでも、言葉にして教えることができません。
後輩に教えるということは、より深い理解力が必要です。情報が整理されいるので、無駄な工程を省くことができます。
見習い料理人はレシピ本でスキルの幅を広げよう!
- 作れる料理のレパートリーが増える。
- 知識が増えて料理人のスキルが上がる。
- 情報が整理できて無駄なく調理ができる。
この記事では、僕が実際に購入した中から、見習い料理人におすすめのレシピ本を5冊紹介しました。
すべて料理人のスキルアップに活かせるレシピ本です。
書店には忙しい主婦向けに、「時短」や「簡単」「ズボラ」を売りにするレシピ本がたくさん並んでいますが、プロを目指す見習い料理人にはおすすめできません。主婦向けのレシピ本は料理人の現場では使えないからです。
手間を省いた料理にお金を払いたいと思うお客様はいませんし、求められていません。
見習い料理人には現場で使える技術を身に付けて欲しいので、レシピ本はしっかりと選んで学んでください。