仕事のモチベーションを上げるためにも、料理人におすすめの映画が知りたいな〜。
見習い料理人には、料理人を題材とした映画を見ることをおすすめします。映画には学べることが多く、仕事のモチベーションも上がるからです。
とはいえ、いざ料理人映画を見ようと思っても、どの映画を見たら良いのか決められないことも多いでしょう。
そこでこの記事では、見習い料理人におすすめの映画を10タイトル紹介します。
すでに有名の映画から、知る人ぞ知る名作までを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
見習い料理人におすすめの映画10タイトル
見習い料理人におすすめの映画10タイトルは上記の通りです。
洋画や邦画はもちろん、ドキュメンタリー映画もあるので、さまざまな角度で楽しめます。
料理人おすすめ映画①「レミーのおいしいレストラン」
- 2007年のピクサー映画。
- フランス料理人に憧れるネズミのレミーと見習いシェフのリングイニの物語。
- 「誰でも料理人になれる」というメッセージが込められている作品。
見習い料理人のリングイニがネズミのレミーとともにレストランで活躍するストーリー。
優れた味覚を持っているレミーはリングイニの影武者のように仕事をサポートします。通常なら厨房に入ってはいけないレミーが隠れながら仕事をするシーンはヒヤヒヤします。
映画を通して「誰でも料理人になれる!」のメッセージが込められています。背中を押して欲しい見習い料理人におすすめです。
料理人おすすめ映画②「シェフ!〜三つ星レストランの舞台裏へようこそ〜」
- 2012年のフランス制作映画。
- 三つ星レストランシェフのコメディ。
- 料理人としての初心を忘れさせない作品。
天才的な味覚の男ジャッキーと、ミシュラン三つ星レストランシェフであるアレクサンドルによるフランスのコメディ映画です。
料理への異常なこだわりからトラブルを起こすジャッキーが、新作メニュー開発に手詰まりのアレクサンドルと協力してメニュー開発をします。映画に登場するフランス料理は魅力が満載で、見習い料理人のうちに見ておくと刺激的です。
料理人として初心に戻ることの重要性を伝えてくれる映画です。
料理人おすすめ映画③「エル・ブリの秘密 世界一予約の取れないレストラン」
- 2014年アメリカ制作の映画
- スペインのレストラン「エル・ブリ」が舞台
- 技術と感性が詰まった料理は見るひとを惹きつける
4月から10月の期間限定で開業するスペインのレストラン「エル・ブリ」が舞台です。
期間限定でありながら、毎シーズンで異なるコース料理を提供することで、お客様に特別なお店であることを認識してもらえます。
シェフであるフェラン・アドリアの生み出す芸術的な料理がたくさん紹介さています。いい意味で料理人の常識を崩壊させてくれる映画。見た目にこだわっただけでなく、理論的に作られる料理は衝撃的です。
ちなみに、「エスプーマ」と呼ばれる、亜酸化窒素を使用してムースに加工する技術は、フェン・アドリアが考案した技術です。
料理人おすすめ映画④「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」
- 2017年の日本映画。
- 絶対味覚の持ち主である天才料理人の佐々木充が主人公。
- 時代を超えて再現される料理から多くの学びを得られる。
孤独な天才料理人「佐々木充」があるレシピの再現に挑むストーリー。
天才料理人である佐々木充は、食べた料理の味を記憶して完璧に再現することができるという絶対味覚「麒麟の舌」を活かして、あるレシピの再現を依頼されます。そのレシピとは、1930年代の天皇の料理番・山形直太朗が考案した伝説のフルコース「大日本帝国食菜全席」。
70年の時を超えた伝説の料理の再現に奮闘する姿は刺激的です。料理人として欠かせない味覚の重要性と時代を超える愛を教えてくれる映画。映画の後半に明らかになる真実は衝撃的です。
料理人おすすめ映画⑤「99分、世界美味めぐり」
- 2014年のスウェーデン制作映画。
- 美食ブロガー「フーディー」のドキュメンタリー。
- 世界各地の素晴らしい料理を知ることができる。
世界的に活躍する5人の美食ブロガー「フーディー」を追いかけたドキュメンタリー映画です。
「フーディー」とは、最高の一皿を求めて、世界各地のミシュランの星が付いているレストランから、有名ではない料理まで巡る美食家たちのこと。
本作で訪れたのは、東京やパリ、ロンドン、バルセロナ、マカオなど、9カ国。食事したレストランは「フロコン・ド・セル」や「ピエール・ガニエール」「菊乃井」などの名店ばかりです。
世界各地を巡っている美食家ですが、なかでも日本の東京は、美味しい料理が食べられると語られています。映画を通して世界の絶品料理への知見を広げられます。
料理人おすすめ映画⑥「ノーマ、世界を変える料理」
- 2015年のデンマーク制作映画。
- 25歳で店舗創業したカリスマシェフ レネ・レゼピを追ったドキュメンタリー。
- 革命的な北欧料理を世界に向けて発信し続けている料理人の真の姿が見れます。
料理界のアカデミー賞と呼ばれる「世界ベストレストラン50」にて世界の頂点に4度輝いたレストラン “ノーマ” の天才シェフ レネ・レぜピを4年間追跡したドキュメンタリー映画です。
世界の頂点を極めた “ノーマ” は、ある事件により転落します。どん底から再び世界の頂点を目指す復活劇は胸が熱くなること間違いなしです。
自然と生命を活かした革命的なアイデアは、料理人の創造力を掻き立てます。
考えが固まっていない見習いのうちに見てほしい映画です。
料理人おすすめ映画⑦「二ツ星の料理人」
- 2015年のアメリカ制作映画。
- 人間として欠点だらけの二ツ星シェフ アダムのどん底からの復活劇。
- 仲間たちと苦難を乗り越えてくる姿は、希望と勇気を与えてくれる。
フレンチレストランの2ツ星シェフだったアダムは、トラブルを起こして料理界から追放されます。どん底から「3ツ星を取る」ためにシェフに復帰し奮闘する映画です。
追放されている3年間で料理界は激しく変化しています。困惑しながらも、才能あるスタッフを集めて果敢に挑戦します。料理の美味しさを真っ直ぐに追求するアダムは仲間との衝突や、自身が抱えている問題ともぶつかります。
さまざまなトラブルを乗り越えながらも、仲間とともに夢を追いかける姿はワクワクします。
料理人おすすめ映画⑧「深夜食堂」
- 2015年の日本映画(続編もあり)
- 深夜のみ営業する「めしや」のマスターと常連客の交流を描く。
- 料理だけでなく、人の心に寄り添うマスターから接客の暖かさが伝わる。
深夜0時から朝7時ごろまで営業しているため、常連客からは「深夜食堂」として愛されている「めしや」を舞台としたドラマの映画版です。
カウンター越しで常連客の心をつかむマスターの接客と気遣いは、料理人として抑えておきたい姿勢といえます。
ガッツリ見て接客を学ぶも良し、就寝前に見て暖かい気持ちになるも良しの映画です。ただし、夜中に見ると食欲が抑えられないので注意!
料理人おすすめ映画⑨「築地ワンダーランド」
- 2016年の日本制作映画。
- 80年の歴史をもつ築地市場の1年4ヶ月のドキュメンタリー。
- 食材に命をかける仲卸業者の姿を知ることができる。
日本の料理業界の中心である築地市場のリアルな姿を教えてくれるドキュメンタリー映画です。
80年の歴史に幕を閉じた伝説の市場で繰り広げられる、仲卸業者の情熱的な仕事は、見習い料理人なら知っておくべき。食材を提供する仲卸業者を知らないまま、一人前の料理人になることは不可能です。
普段扱っている食材に込められた想いを継承するために、すべての料理人に見て欲しい名作です。
料理人おすすめ映画⑩「二郎は鮨の夢を見る」
- 2011年のアメリカ制作映画。
- 名店「すきやばし次郎」の店主 小野二郎を追いかけたドキュメンタリー。
- 鮨を極めるべく探求し続ける姿と、父を追う息子の姿は胸を熱くさせる。
日本が世界に誇る名店「すきやばし次郎」の店主 小野二郎は、ミシュラン三つ星レストランの最高齢料理長に認定されていおり、寿司職人なら誰しも知っている伝説の職人。
そんな小野二郎を追いかけたドキュメンタリー映画からは、寿司に向き合う姿勢と仕事への情熱が学べます。
普段食べている寿司とは異なる、芸術的な鮨に魅了されること間違いなし。料理人はもちろん、特に寿司職人を目指している見習いには絶対に見て欲しい名作です。
今回挙げた10作品の中でもっともお気に入りの映画です。
見習い料理人に映画がおすすめな理由
- 料理人の人生を擬似体験できる。
- 展開が早いので無駄がない。
- 学習のコスパが良い。
見習い料理人に映画がおすすめな理由3つを解説します。
見習い料理人に映画がおすすめな理由① 料理人の人生を擬似体験できる
- 見習い料理人からの成長過程。
- 料理長をかこむ人たちの考え方と動き。
- 天才料理人や一流料理人の仕事への取り組みと思考。
見習い料理人が映画を見ることで、さまざまな擬似体験をすることができます。
見習いから駆け上がる料理人の姿に自分自身を重ねることで、壁の乗り越え方や料理との向き合い方を学べます。
天才料理人の姿に自分を重ねれば、自身とのギャップに気づきます。目指す姿に修正していけばOKです。
どちらも料理人には必要な感性なので、映画を見ながら意識すると良いでしょう。
見習い料理人に映画がおすすめな理由② 展開が早いので無駄がない
見習い料理人に映画をおすすめする理由は、展開が早くて無駄がないから。
ほとんどの映画は1作品あたり2時間以内で見れます。
毎日の仕事で疲れている見習い料理人には、短時間で情報に触れることが大事です。ストーリーが凝縮された映画は最適な教材といえます。
あなたが経験できない仕事でも、映画を見ることで知識を広げることができます。
見習い料理人に映画がおすすめな理由③ 学習のコスパが良い
- 1作品2時間で見れる。
- 1作品あたりの費用が安い。
- 重要なポイントを繰り返し見れる。
見習い料理人は、学習コスパの高い映画を見ることをおすすめします。
映画は凝縮されたストーリーが低価格で視聴できます。DVDやAmazonPrimeなどを利用すると、重要なシーンを繰り返し学ぶことも可能です。
たとえば僕のお気に入りの「二郎は鮨の夢を見る」の場合、小野二郎の鮨へのこだわりや握る動きが見れます。実際の握りを見るには来店予約をするしかありませんが、映画なら自宅で何度でも見ることができます。
DVDでも数千円で購入できます。AmazonPrimeなら月額500円で見放題になるので、圧倒的にコスパが良いです。
見習い料理人には映画がおすすめ!見ないのはありえない!
- 料理人としての心構えを学べる。
- 一流料理人の人生を擬似体験できる。
- 学習のコスパが高くて無駄がない。
この記事では、見習い料理人におすすめの映画と理由を紹介しました。
結論として『料理映画を見ないで一流になるのは非効率』です。
見習い料理人が映画を見ることで料理人としての心構えや仕事への姿勢、一流料理人の感性を密度濃く学べます。職人仕事である料理人にとって、「見たことある」「知っている」は大きな差がつくポイントです。
大きな差をつけるために以下の映画を見て学ぶだけ。
見習い料理人のうちに幅広い知識を持っておくだけで、その後の料理人としての仕事に活かすことができます。